鍼灸治療は、全身にある筋肉や神経、経穴という反応点を刺激することで、身体の不調を緩和する施術とされています。
また、人間の身体には、病気や怪我になったときに自分で治す自然治癒力が備わっているとされており、その力を引き出す助けとなると考えられています。
具体的な効果としては、コリや痛みの改善、自律神経の調整によるリラックス効果、内臓の働きを調節する効果などがあります。これは鍼を皮膚に刺すことで、その刺激が脳に届き、神経系、内分泌系、免疫系などに作用して全身の血行が促されることで起こります。その結果、「からだが温かくなった」「眠れるようになった」「楽になった」といった感覚を得ることができます。
例えば障がい者の方々に対しての具体的な効果や結果については、個々の症状や状態によるところが大きいと思われます。しかし、鍼灸が心と体のバランスを整える助けとなり、安心感をもたらし、健やかな生活をサポートするという点では、障がいの有無に関わらず、その効果を享受できる可能性があります。
例えば、自閉症スペクトラム障害(ASD)の患者さんに対して、鍼灸が症状の改善に役立つと考えられています。ASDの患者さんは主に社会的相互性やコミュニケーション能力に障害があり、思考や行動の柔軟性が欠如していますが、鍼灸はこれらの症状を改善し得る介入施術ではないかと考えます。
また、鍼灸は全身にある筋肉や神経、経穴という反応点を刺激することで、身体の不調を緩和する施術です。筋組織や神経、身体に点在している経穴が刺激されることで自律神経の働きが活発化し、自律神経によってコントロールされている臓器や器官を働かせる役割があります。
当院には大勢の自律神経失調症、不安症、鬱症と診断をされた方や、障がい者グループホームで入居されている方が通っています。
主に交感神経、副交感神経のバランスを調整することにより、体が軽くなり、気分も落ち着き心も晴れやかになることが出来ます。
すべての人に開かれた鍼灸サロンであることを強く願っています。